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宅建5問免除はずるい?合格率データで見る実態と一般受験者が逆転する戦略

試験全般

宅建試験における「5問免除」制度に対し、「自分は50問解くのに、なぜ一部の人だけ有利なのか」と「ずるい」「不公平だ」と感じる受験生は少なくありません。

特に合格ラインぎりぎりで涙をのんだ経験がある人や初心者にとって、5点の差は非常に大きく映ります。権利を得るために策を講じるべきか、実力でねじ伏せるべきか葛藤するのも当然の心理です。

しかし、不安や不満を抱えたままでは学習に集中できません。本記事では、このモヤモヤを解消するために、まずは制度の仕組みを数字で正しく理解することを提案します。その上で、免除がない受験生がどのように戦い、合格を勝ち取るべきか、具体的な戦略を一緒に考えていきましょう。

この

  • 宅建試験における5問免除者と一般受験者のリアルな合格率格差とデータ
  • 「ずるい」と言われる免除制度のメリット・デメリット比較
  • 不動産業界でのアルバイトや裏ワザで免除資格を得る方法の真偽
  • 免除なしの一般受験者が5点のハンデを覆して合格するための「時間」と「質」の戦略

 

宅建の5問免除はずるい?不公平感の正体と合格率

天秤に乗せられた5問免除の重みと、それを覆すための逆転戦略を示すイラスト

 

多くの受験生が抱く「ずるい」という感情は、単なる嫉妬ではなく、明確な数字として表れる合格率の差や、スタートラインの違いに起因しています。

まずは、敵を知ることから始めましょう。一般受験者と5問免除者では、試験の構造自体に以下のような明確な違いがあります。

項目 一般受験者 5問免除者
試験時間 13:00〜15:00(120分) 13:10〜15:00(110分)
問題数 50問 45問
免除科目 なし(全問解答) 問46〜50(土地・建物・統計など)
※自動的に正解扱い
合格基準 例:36点以上で合格 例:31点以上で合格
(免除5点+自力31点=36点)

このように、単に点数がもらえるだけでなく、解くべき問題数そのものが減るのがこの制度の特徴です。

宅建の5問免除者と一般受験者の合格率の差

「ずるい」と感じる最大の根拠は、やはり合格率における明確な格差にあります。「たかが5点」と思うかもしれませんが、宅建試験における5点は、合否を完全に左右する巨大な壁です。

毎年の試験結果を分析してみると、残酷なまでの現実が浮き彫りになります。以下のデータをご覧ください。

【直近の合格率推移と比較】

年度 一般受験者 5問免除者 その差
R7年度 18.7% 24.2% +5.5%
R6年度 18.6% 21.9% +3.3%
R5年度 17.2% 24.1% +6.9%

※数値は目安であり、年度により変動します。

 

一般的な受験者の合格率が概ね 15%から18%前後で推移しているのに対し、5問免除(登録講習修了者)を利用した受験者の合格率は、21%から24%近く に達することもあります。

このデータは、試験実施団体である公的機関の統計資料にも明確に表れており、決して無視できない数字です。

具体的に考えてみましょう。50問満点の試験において、合格ラインが35点だと仮定します。

一般受験者は50問中15問しか間違えられません。

これに対し、5問免除者は実質的に「45問中15問間違えても合格」なのです。

つまり、一般受験者が70%の正答率を求められるのに対し、免除者は残りの問題で66%程度の正答率を出せば受かる計算になります。この数パーセントのハードルの違いが、どれほど精神的な余裕を生むかは想像に難くありません。

特に合格ラインギリギリの34点〜36点付近には、毎年数千人、時には1万人規模の受験生がひしめき合っています。この「魔の得点帯」において、最初の5点を持っているかどうかが、天国と地獄を分ける決定打になることは間違いありません。

しかし、ここで絶望する必要はありません。まずは「相手は下駄を履いている」という事実を冷静に受け止め、その上でどう戦うかを考えることがスタートラインになります。
『宅地建物取引士資格試験結果の概要』

宅建の5問免除を受けるための条件と講習内容

では、彼らはただ単に「ずるい」だけでその権利を手に入れたのでしょうか。実は、この権利を得るためには決して低くないハードルと、厳格な法的要件が存在します。

5問免除を受けるための絶対条件、それは「宅地建物取引業に従事していること」です。

つまり、不動産会社に勤務し、実際に働いていることを証明する「従業者証明書」が必要になります。これは宅建業法で定められた証明書であり、社員証のような単なる社内ツールではなく、法的効力を持つ書類です。

したがって、不動産業界以外の人がこの権利を得ることは、原則として不可能です。名義だけの裏ワザ的取得は宅建業法違反となるリスクがあります。

さらに、ただ働いているだけでは免除されません。国土交通大臣の登録を受けた機関が実施する「登録講習」を受講し、修了試験に合格する必要があります。

 

登録講習の主なカリキュラムと流れ

  • 通信学習(約2ヶ月):事前に送られてくるテキストを使って自宅学習。確認テストの提出が必要な場合も。
  • スクーリング(約2日間):会場へ足を運び、生講義を長時間受講します。居眠りや遅刻は厳禁。
  • 修了試験:講習の最後に試験が行われます。これに合格して初めて資格が得られます。
  • 学習内容:宅建業法、土地や建物に関する知識(免除科目)、実務知識など。

彼らは私たちが自分のペースで勉強している間に、こうした公的な手続きと義務的な学習をこなしています。「何もしないで5点もらっている」のではなく、「実務家としての事前研修をパスした証として免除されている」というのが制度の実態なのです。

宅建の5問免除にかかる費用と時間的コスト

5問免除取得に必要な3つの対価(職業要件、金銭コスト、時間コスト)を示すアイコン

「お金で点数を買っているようでずるい」という声もよく聞きます。確かにそう見えますが、彼らが払っているコストと得られるメリットを冷静に比較すると、少し印象が変わるかもしれません。

免除制度のメリット・デメリット比較

メリット
  • 本試験で5点加算
  • ✅ 暗記科目(問46-50)の勉強不要
  • ✅ 試験当日の精神的余裕
デメリット
  • 費用:約1.5万〜2万円(自己負担の場合も)
  • 時間:貴重な休日を丸2日潰してスクーリング
  • 手間:約2ヶ月の通信学習と修了試験

まず金銭面ですが、受講料は受験料(8,200円)とは別に発生します。

何より重いのが「時間的コスト」です。多くの不動産会社は火曜や水曜が休みですが、貴重な休日を丸1日〜2日潰して、朝から夕方まで缶詰状態で講義を受けに行かなければなりません。

激務である不動産業界で働きながら、やっと訪れた休日に講義を受けるストレスは相当なものです。

つまり、彼らは「1点あたり数千円」の安くないお金と、「休日を返上する多大な労力」という対価を支払って、あの5点を手に入れているわけです。

これに対し私たち一般受験者は、そのお金と時間を、自分の苦手な科目の対策や、過去問演習にフル投資できるというメリットがあることも忘れてはいけません。

宅建の5問免除でも落ちた受験生に見る油断

5問免除があれば誰でも合格できる、というわけではありません。実際には、免除を持っていても不合格になる人は少なくないのが現実です。

その最大の原因は「慢心」です。「5点あるから大丈夫」「少し手を抜いても平気」という油断が、勉強量の低下につながります。その結果、宅建業法や権利関係といった重要科目の詰めが甘くなり、本試験で思わぬ失点を重ねてしまいます。

気づけば5点のアドバンテージを使い切り、自滅する――これは決して珍しい話ではありません。
免除が合格を保証する魔法はなく、最後まで気を抜かずに走り切った一般受験者の方が強い。それが現実です。

宅建の5問免除はいらない?不要論の真実

ネット上や合格体験記で時折見かける「5問免除なんていらない」という強気な発言。これはあながち間違いではありません。冷静に分析すると、5問免除の価値が薄れる側面が見えてきます。

なぜなら、免除される5問(問46〜問50)の内容は、試験全体の中で最も対策がしやすく、得点しやすい「サービス問題」であることが多いからです。

免除科目の説明(5問)

  • 住宅金融支援機構法(1問)
  • 懸賞商品表示法(1問)
  • 統計(1問)
  • 土地(1問)
  • 建物(1問)

このうち、特に「統計」などは、試験直前に最新のデータをチェックするだけで1点が取れるボーナス問題です。「土地・建物」も、常識的な判断で正解できる年が多々あります。つまり、しっかり対策をした一般受験者であれば、自力でこの5問中3〜4点、あるいは満点を取ることが十分に可能なのです。

「5問免除はいらない」と言い切れる人は、この5問を自力で取る自信と準備がある人たちです。

「免除がないから不利だ」と嘆くのではなく、「免除科目は満点を取って、実質免除者と同じ土俵に立つ」という気概を持つことが、合格への近道となります。

 

宅建の5問免除がずるいなら裏技利用か実力で勝て

正攻法で免除を得るか実力で覆すかの分岐点と、名義貸し等の裏ワザ禁止警告

 

不公平な制度を嘆いていても点数は増えません。ここからは、思考を切り替えて具体的なアクションについてお話しします。自分もその制度を利用する側に回るのか、それとも真正面から実力で突破するのか、選択肢はあなた次第です。

宅建の5問免除は不動産屋のアルバイトで可能か

「自分は異業種で働いているけれど、週末だけ不動産屋でアルバイトをして免除資格を取ることはできるのか?」

この疑問を持つ方は非常に多いです。結論から言えば、制度上は可能です。宅建業法において、従業者証明書の発行対象となる「従業者」には、正社員だけでなく、パートやアルバイトも含まれます。

実際に、学生や主婦の方が不動産会社で週に数回の事務アルバイトやポスティング業務をし、正規の手続きを経て従業者証明書をもらい、登録講習を受けて免除を勝ち取ったケースは存在します。

もし本気で免除を狙うなら、知り合いの不動産会社や求人を出している業者に相談してみるのも一つの手です。ただし、これにはいくつかのハードルがあります。

アルバイトで免除を狙う際の注意点

  • 証明書発行の可否:会社によっては、アルバイトへの発行事務を行っていない場合があります。面接時に必ず確認が必要です。
  • 費用負担:正社員と違い、講習費用は全額自己負担になるケースが多いでしょう。
  • 副業規定:現在の本業が副業を禁止している場合、トラブルになるリスクがあります。

このように、道は閉ざされてはいませんが、行動力と交渉力、そして実際に働く時間が必要です。

宅建の5問免除に裏ワザはあるのか実態を解説

SNSなどで見かける「名義貸しで免除ゲット」などの情報は、明確に違法行為であり、絶対に手を出してはいけません。勤務実態のない従業者証明書の発行は宅建業法の趣旨に反します。

「バレなきゃいい」と思うかもしれませんが、県や都の監査でタイムカード等の照合が行われれば一発でバレますし、内部告発のリスクもあります。

何より、法律の専門家を目指す人間が、入り口で法を犯すのは本末転倒です。正当なルート(実際に働く)以外に、魔法のような裏ワザは存在しないと心得てください。

宅建の5問免除はいつまで有効か期限を確認

正当な手続きで登録講習を修了できた場合、その有効期限は「修了試験に合格した日から3年以内に行われる宅建試験」までです。つまり、最大3回(3年間)は免除状態で受験できます。

しかし、「3年ある」という油断は禁物です。期限切れの翌年に免除なしで受けるプレッシャーは想像を絶します。この権利は、あくまで短期決戦のためのブーストアイテムだと認識しましょう。

宅建の5問免除科目を自力で攻略する勉強法と時間戦略

ここからが本記事の核心です。一般受験者として、免除なしの状態で勝つための戦略はシンプルです。「免除科目の攻略」と「試験時間の逆転利用」です。

統計と土地・建物の対策で免除者との差を埋める学習時間と配点を示す図解

1. 統計・土地・建物を「得点源」にする

多くの人が捨てがちな「統計(問48)」ですが、実は最もコスパが良い科目です。

試験直前(1週間前〜前日)に、YouTubeの予想動画や予備校の最新データまとめを見るだけで、わずか10分〜20分の勉強で1点が取れます。

「土地・建物(問49・50)」も過去問を数年分やり、「低地は水害に弱い」といった常識的な知識を確認するだけで得点可能です。これで免除者との点数差は埋まります。

2. 「試験時間」の逆転の発想を持つ

一般受験者は120分、免除者は110分です。「免除者は問題が少ないから楽だ」と思われがちですが、ここに逆転のチャンスがあります。
免除科目(問46〜50)は、知識があれば1問1分もかからず解ける問題ばかりです。もしあなたがこの5問を「計5分」で解き終えることができればどうなるでしょうか?

  • 一般受験者:残り45問を115分で解ける
  • 免除者:残り45問を110分で解ける

実は、免除科目を高速処理することで、主要科目(業法や権利関係)にかけられる1問あたりの時間は、一般受験者の方が長くなる可能性があるのです。この「時間の余裕」を味方につけましょう。

3. 「理由付け」と「図解」で質を高める

免除者との差を広げるのは、結局は主要科目です。

  1. 権利関係(民法):文章だけで考えず、必ず「図」を書いて人間関係(A→B→Cなど)を整理する癖をつけてください。ミスが激減します。
  2. 宅建業法:過去問を解く際、単に〇×をつけるのではなく、「なぜ×なのか?」「どこが間違っているか?」を理由付けするトレーニングを行ってください。
    これらを徹底すれば、免除者が油断している間に、実力で彼らを追い抜くことは容易です。

 

宅建5問免除に関するよくある質問(FAQ)

最後に、5問免除に関してよく寄せられる疑問をQ&A形式で整理しました。

Q. 5問免除がないと合格するのは難しいですか?
いいえ、合格者の約8割は免除なしの一般受験者です。適切な対策をすれば十分合格可能です。
Q. 職業訓練校に通えば5問免除を受けられますか?
職業訓練校に通うだけでは免除されません。あくまで「宅建業に従事していること(従業者証明書)」と「登録講習の修了」が必須条件です。
Q. アルバイトでも従業者証明書はもらえますか?
法的にはアルバイトでも発行可能ですが、会社の方針によります。面接時などに確認が必要です。

宅建の5問免除はずるいという感情を合格の力に

最後に伝えたいのは、その「ずるい」という怒りや悔しさを、勉強のエネルギーに変えてほしいということです。不公平な制度を嘆いても、試験当日の問題用紙から5問が消えることはありません。しかし、あなたが圧倒的な努力で合格ラインを3点も4点も上回れば、そんなハンデは関係なくなります。

合格者の多くは、免除を持たない一般受験者です。彼らは「1点の重み」を知っているからこそ、免除者以上に真剣にテキストを読み込み、過去問を回しています。

もしあなたが今、1点差に泣いた経験や、不公平感への苛立ちを抱えているなら、それは強力な武器になります。「免除組には負けない」「実力で受かってやる」という反骨心こそが、直前期の苦しい時期にペンを握らせる原動力になるからです。

合格証書を手にしたとき、そこに「免除あり」「免除なし」の記載はありません。あるのは、あなたの努力の証だけです。顔を上げましょう。5点のハンデなんて、あなたの積み重ねた努力で十分にひっくり返せます。来年の合格者一覧にあなたの受験番号が載ることを、心から応援しています。

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