長い長い勉強期間を経て、ついに手にした合格証書。その喜びも束の間、実務経験が2年未満の場合は「登録実務講習」を受けないと資格登録ができないという現実に直面し、少し戸惑っている方も多いのではないでしょうか。(下の図の赤い部分が今回の内容です)

LECより引用
いざ講習を受けようと検索してみると、実施機関がいくつも出てきて、「結局、宅建の登録実務講習はどこがいいの?」「費用が一番安いのはどこ?」「試験に落ちたりしない?」と、新たな悩みや不安が次々と湧いてくるものです。
この記事では、スクールごとの詳細な違いや、絶対に失敗しない選び方を徹底解説します。
【結論】迷ったらこう選ぶ!
- 安さ重視なら:TAKKYO または Kenビジネススクール
- 安心・近さ重視なら:LEC または TAC(全国展開で会場が多い)
- 忙しさ重視なら:1日コースがあるスクール
この記事で分かること
- 費用を最小限に抑えられる最安値クラスのおすすめスクール
- 「1日コース」と「2日コース」の具体的な違いと選び方
- 修了試験の難易度や、万が一にも落ちないための確実な対策ポイント
- 講習修了から宅建士証交付までの全体の流れと期限の注意点
登録実務講習の全体像とカリキュラム
「スクール選び」に入る前に、まずは「登録実務講習」の全体像をサクッと把握しておきましょう。これを知っておくと、後のスケジュール調整がグッと楽になります。
申し込みから修了までの4ステップ
登録実務講習は、単に2日間授業を受けるだけではありません。以下のような流れで進みます。
- 申し込み・教材到着
スクールに申し込み後、テキストやDVDが自宅に届きます。 - 通信学習(約1ヶ月)
スクーリング当日までに、自宅でテキストを一通り読み込みます(DVD視聴など)。 - スクーリング(演習)
会場に通学し、講義と演習を受けます。
※期間は1日または2日間です。 - 修了試験・修了証交付
最終日に行われる試験に合格すると、その場(または後日郵送)で「修了証」がもらえます。
講習では具体的に何をするの?
「実務講習って、難しい計算とかさせられるの?」と不安かもしれませんが、メインは「重要事項説明書」や「契約書」を作成する演習です。
講師の指導のもと、事例(ある物件を売買するなど)に基づいて、手元の資料から必要な情報を探し出し、契約書類の空欄を埋めていく作業を行います。実務で最も重要な「調査」と「書類作成」の疑似体験ができる貴重な機会です。
「1日コース」と「2日コース」どっちがいい?
スクールによっては、通常2日間のスクーリングを1日に短縮したコースを用意しています。
- 2日コース(標準):
- 講義時間が長く、講師が丁寧に解説してくれる。
- 自宅学習の負担が比較的軽い。
- 初心者や時間に余裕がある人におすすめ。
- 1日コース(短期集中):
- スクーリングが1日で完結するので、仕事が忙しい人に最適。
- その分、自宅学習(事前学習)の重要度が高くなる。
- 朝から晩までの長時間講義+試験になるため、体力的にはハード。
- 平日休みが取れない社会人におすすめ。
▶登録実務講習1日コースのメリット・デメリットを詳しく解説!
宅建の登録実務講習はどこがいい?選び方と安さ比較

合格後に待ち受ける登録実務講習ですが、実は実施する機関によって受講料や開催場所、さらには講義の雰囲気に至るまで大きな違いがあります。重要なのは、「どこで受けても資格の効力は全く同じ」だということです。
だからこそ、ブランド名だけで選ぶのではなく、自分にとって一番メリットのあるスクールを賢く選ぶことが大切です。
費用・日程・会場で見る実施機関比較一覧
登録実務講習を選ぶ際、恐らく9割以上の人が一番最初に気にするのが「費用の違い」でしょう。しかし、費用だけで選んで「会場が遠すぎる」「日程が合わない」となっては本末転倒です。
そこで、主要な実施機関を「価格」「コース」「会場の多さ」「特徴」で比較できるよう一覧表にまとめました。(価格の安い順 ※割引適用後など変動あり)
| 実施機関 | 価格(税込)目安 | コース | 会場・エリア | 特徴・メリット |
| TAKKYO | 12,800円~ | 2日 | 東京・名古屋・大阪・京都 | 業界最安値クラス とにかく安く済ませたい人に最適。 |
| 九州不動産専門学院 | 早期割 13,200円~ | 2日 | 福岡・北九州・鹿児島・大阪 | 九州エリア最強のコスパ校。 |
| Kenビジネススクール | Web割 12,760円~ | 2日 | 仙台・東京・愛知・大阪・広島・福岡・沖縄 web |
講義が面白いと評判 実務の話を聞きたい人におすすめ。 |
| TOP宅建学院 | 期間割 16,800円~ | 1日 | 東京・神奈川 | 関東圏で1日コースを安く受けたいならココ。 |
| 職能研修会 | 20,000円 | 2日 1日 |
東京・神奈川 | 日程変更等の手数料がかからない柔軟性が魅力。 |
| 資格の大原 | 21,300円~ | 2日 | 東京・千葉・埼玉・横浜・大阪 | 大手ならではの安定感と丁寧な事務対応。 |
| TAC | 22,000円 | 2日 | 全国主要都市 web |
会場数が圧倒的 地方在住でも通いやすい。 |
| LEC | 23,000円 | 2日 1日 |
全国主要都市 | 信頼の大手 1日コースの設定もあり、日程が豊富。 |
| 日建学院 | ネット割 22,000円~ | 2日 | 全都道府県あり | 会場網羅性No.1。近くの会場が必ず見つかる。 |
※価格は時期やキャンペーンにより変動します。最新情報は必ず各公式サイトでご確認ください。
なお、実施機関の一覧や詳細は、国土交通省の公式ページでも確認できます。(出典:国土交通省『宅地建物取引業法に基づく登録実務講習実施機関一覧』)
多くの実施機関では、さらに費用を安くするための割引制度を用意しています。
- 早期申込割引:開催日の1ヶ月以上前に申し込むと数千円引き
- Web申込割引:電話や窓口ではなくネットから申し込むと割引
- 合格発表直後キャンペーン:12月〜1月の期間限定で価格を下げることも
大手予備校の受講料が概ね22,000円〜24,000円前後であるのに対し、ネット申し込み主体の格安スクールでは1万円台前半で受講可能です。この「約1万円の差」は大きいですよね。「安かろう悪かろう」でトラブルに巻き込まれたくない方は大手を選ぶのも正解ですが、とにかくコストを抑えたい方には格安校が強い味方になります。
評判や口コミで見る各校の特徴
「安いのは嬉しいけど、授業の質が悪くて試験に落ちたりしない?」「講師が怖かったら嫌だな…」という疑問も当然湧いてきますよね。
まず、格安校の中でも特に評判が良いのが「Kenビジネススクール」です。ここの最大の特徴は、講師が現役バリバリの不動産実務家であり、話がとにかく面白いこと。「2日間の講義が苦痛じゃなかった」「テキストの棒読みではなく、実務の裏話や失敗談を交えて話してくれる」といったポジティブな口コミが非常に多いです。
一方で、「TAKKYO」などの超格安系スクールに対する口コミは、非常に実利的です。「必要最低限の事務的な対応で、サクサク終わるのが良い」という声が目立ちます。テキストが簡易的であったり会場が貸会議室だったりしますが、合格に必要な情報は網羅されています。「資格さえ取れればそれでいい」という割り切ったタイプの方には最適です。
そして大手校(LEC、TAC、日建学院など)については、「事務手続きがしっかりしていて安心」「テキストが見やすい」という信頼性の高さが評価されています。また、大手ならではのメリットとして「登録申請書類の書き方までサポートしてくれる」場合があるのも見逃せません。初めてで書類作成が不安な方は、サポートの手厚い大手を選ぶと安心です。
人気の日程や申し込みの期限
登録実務講習で意外と盲点になりがちなのが、「日程の争奪戦」です。
多くの合格者が「4月の新生活に合わせて宅建士証を受け取りたい」と考えるため、1月〜2月の日程はすぐに埋まります。
申し込みの期限自体はスクールごとに設定されていますが、基本的には「定員に達した時点で締め切り」となります。おすすめは、自己採点で合格ラインを超えていると確信したら、合格発表を待たずに申し込みの準備(あるいは申し込み)をしておくことです。希望の日程と場所を確保するためには、スピード感が何より重要です。
Zoomやオンライン講習の有無
「自宅からZoomで受けられないの?」と考える方も多いでしょう。しかし、現在の制度上、登録実務講習は「原則として対面でのスクーリング(通学)」が義務付けられています。
一部のスクール(表のwebマーク参照)では講義部分をオンライン化していますが、その場合でも「修了試験だけは指定の会場で受けなければならない」という制約があることがほとんどです。完全在宅で完結するものは現状ほぼ存在しないと考えておきましょう。
主要な大手スクール(TAC,LEC,日建学院)の特徴
地方にお住まいの方や、何よりも「安心感」を最優先したい方には、やはり大手のスクールが圧倒的におすすめです。
主要なスクールである「LEC東京リーガルマインド」、「TAC(タック)」、「日建学院」などは、全国津々浦々に校舎を展開しているのが最大の強みです。
格安校は都市部に限定されがちですが、大手なら自宅近くの会場が見つかりやすく、結果的に交通費や宿泊費を浮かせられるケースも多いのです。
宅建の登録実務講習はどこがいいか迷う人の疑問解決
スクール選びと同時に気になるのが、講習の中身や最後の「修了試験」の難易度についてですよね。ここでは、皆さんが抱える不安や疑問を解消していきます。
修了試験の難易度や合格率
結論からハッキリ言います。登録実務講習の修了試験については、「過度に心配する必要は1ミリもありません」。一般的に合格率は99%以上(LECはHPにて実績値として99.9%と公表)と言われており、普通に真面目に受講していれば、落ちることの方が難しい試験です。
試験内容は、事前に送られてくるテキストやDVDでの自宅学習範囲と、当日のスクーリングで習った内容から出題されます。
講習が楽勝と言われる理由
なぜこれほどまでに「登録実務講習は楽勝」と言われるのでしょうか。その最大の理由は、修了試験において「テキストの持ち込み・参照が可能」だからです。
これがどれほど安心か、想像してみてください。問われるのは「記憶力」ではなく「検索力」です。講師も「ここ、試験に出ますよ」と教えてくれるので、該当箇所にマーカーを引いておけば、試験本番で迷うことはありません。
万が一試験に落ちた時の対応
「そうは言っても、万が一マークミスとかで落ちたら…」と心配な方へ。
もし合格点に届かなかった場合でも、ほとんどのスクールではその場ですぐに、あるいは後日、再試験(追試)を受けさせてくれます。一発アウトで受講料が全額無駄になることはまずないので安心してください。
ただし、「遅刻」と「欠席」だけは厳禁です。これだけは即不合格扱いになることがあるため、当日の体調管理と早めの行動には細心の注意を払ってください。
当日の服装や持ち物の確認
講習当日の服装は、基本的には「私服」で全く問題ありません。長時間座って講義を受けるので、窮屈なスーツよりもリラックスできる服装がおすすめです。ただ、あくまで「実務」講習なので、派手すぎる格好は避け、オフィスカジュアルや清潔感のある普段着で参加しましょう。
絶対に忘れてはいけない持ち物2点
- 本人確認書類(運転免許証など):これがないと受講できません。
- 事前に送付された「テキスト一式」:これを忘れると試験で参照できず、一気にハードモードになります。
【重要】講習修了後の流れと登録期限の注意点
無事に修了試験に合格し、「修了証」を手にした後、安心して放置してしまうと大変なことになります。ここでは、修了後の手続きと重要な「期限」について解説します。
修了証をもらったらすぐに「登録申請」を!
登録実務講習を修了しただけでは、「宅建士」として働くことはできません。以下のステップが必要です。
1. 修了証を受け取る(即日交付または後日郵送)
2. 都道府県へ「登録申請」を行う(必要書類と修了証を提出)
3. 登録完了の通知が届く(申請から約30日〜60日)
4. 宅建士証の交付申請を行う
5. 宅建士証が交付される
このように、登録申請から実際に宅建士証が手元に届くまでには、トータルで2ヶ月近くかかることもあります。「4月1日から宅建士として働きたい」という場合、逆算して1月〜2月上旬には講習を終え、すぐに申請を出す必要があります。
「合格後1年」を過ぎると面倒になる?
ここで一つ重要なルールがあります。
宅建試験合格から1年以内に宅建士証の交付申請を行えば、すぐに交付を受けられます。しかし、合格から1年を超えてしまうと、別途「法定講習(1日)」を受講しなければ宅建士証が交付されません。
つまり、1年を超えると「登録実務講習」+「法定講習」のダブルパンチになり、費用も手間も増えてしまいます。合格したら、可能な限り1年以内に登録まで済ませるのが賢い選択です。
よくある質問(FAQ)
最後に、登録実務講習に関するよくある質問をまとめました。
- Q. 実務経験が少しあるのですが、講習は免除になりますか?
- A. 実務経験が「2年以上」あれば講習は免除され、そのまま登録申請が可能です。2年未満の場合は、例外なく登録実務講習を受ける必要があります。
- Q. オンライン(Web)だけで全て完結するスクールはありますか?
- A. 現状、ほぼありません。講義の一部をWebで受講できるスクールはありますが、修了試験は会場での対面実施が義務付けられているケースがほとんどです。
- Q. いきなり実務講習を受けてもついていけますか?
- A. 大丈夫です。講習は合格者向けに基礎から教えてくれますし、講師も全員を合格させるつもりで指導します。事前の自宅学習を一通りやっておけば問題ありません。
- Q. 申し込みはいつから始まりますか?
- A. スクールによりますが、宅建試験の合格発表前(11月頃)から予約を受け付けているところもあります。人気の日程はすぐに埋まるので、早めのチェックをおすすめします。
宅建の登録実務講習はどこがいいかの結論
ここまで解説してきましたが、最終的に「宅建 登録実務講習 どこがいいのか」という問いへの結論はシンプルです。

2日間の通学が必要なため、まずはご自身の自宅や職場から無理なく通える範囲に会場があるかどうかが最優先です。移動で疲弊して講義に集中できなくなっては元も子もありません。
その上で、選択肢が複数あるなら、迷わず「費用の安いスクール」を選びましょう。大手のような豪華なテキストがなくても、合格には何の影響もありません。浮いたお金で美味しいご飯を食べたり、自分へのご褒美を買ったりする方が、よほど有意義です。
そして、一番大切なのは「早めの行動」です。どのスクールが良いか悩んでいるうちに、希望の日程が次々と埋まってしまっては本末転倒です。
この記事を読み終えたら、今すぐに各スクールの公式サイトで空き状況をチェックして、希望の日程を押さえてしまいましょう。スムーズに登録を済ませて、素敵な宅建士ライフのスタートを切れるよう、心から応援しています!
この記事を書いた人
宅建のミカタ TAKU
行政書士・宅建士合格者。H26年度宅建試験では、多くの受験生が苦手とする「権利関係(民法)」で満点を達成。自身の経験に基づき、法律初心者でも効率よく合格できる「戦略的勉強法」や、民法を得点源に変えるノウハウを分かりやすく伝授します。あなたの努力を形にするベストパートナーとして合格まで導きます。




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