宅建登録実務講習の1日コースのおすすめは?メリット・デメリットを解説
合格の喜びも束の間、実務経験が2年未満の方々が次に直面するのが「登録実務講習」の壁です。「せっかくの休日に2日間も拘束されたくない」「仕事が忙しくて日程の確保が難しい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、通常は2日間のスクーリングが主流ですが、一部の実施機関では公式に1日完結コースも用意されています。もしあなたが「とにかく安く、早く終わらせたい」と考えているなら、この記事はぜひ最後までお読みください。

LEC公式HPより引用
この記事で分かること
- 2日コースと1日コースの具体的な違いやメリット
- 1日コースを実施しているスクールの料金比較と選び方
- 「1日で本当に合格できるのか」という難易度や試験への不安解消
- 合格発表前の予約テクニックや、万が一落ちた時の追試対応
「2日間も拘束されたくない」「仕事が忙しい」という方にとって、1日コースは救世主です。しかし、全てのスクールが1日コースを実施しているわけではありません。また、安易に選ぶと「会場が遠すぎる」「サポートがなくて不安」といった事態になりかねません。
この記事では、「失敗しない1日コースの選び方」と「当日のリアルな攻略法」を徹底解説します。まずは、1日コースと通常の2日コースの違いをざっくり理解しておきましょう。
▼ 1日コース vs 2日コース 比較
| 項目 | 1日コース(短期集中) | 2日コース(標準) |
|---|---|---|
| 拘束時間 | 朝〜夜(約12時間〜) | 朝〜夕方(約7時間×2日) |
| 体力負担 | 大きい(ハード) | 標準的 |
| 開催数 | 少なめ | 多い |
| おすすめな人 | 休みが取れない・早く終わらせたい人 | 時間に余裕がある・じっくり学びたい人 |
宅建の登録実務講習にある1日コースの特長と実施機関
宅建試験に合格したあと、宅建士の登録をするためには、国土交通省が指定する機関の登録実務講習を受けて修了試験に合格しないといけません。
講習の実施機関によってスクーリングのカリキュラムの日数には違いがあります。ここでは、忙しいあなたに最適な「1日コース」の仕組みや費用面について詳しく解説していきますね。
1日コースを実施している主要スクール比較一覧
多くのスクールは「2日コース」が主流ですが、以下の機関では「1日コース」を開催しています。「費用を安く済ませたい」「近場で受けたい」など、目的に合わせて選びましょう。
| スクール名 | 価格(税込) | 開催エリア(主な会場) | 備考 |
|---|---|---|---|
| TOP宅建学院 | 通常21,000円 割引後 16,800円 |
東京(新宿・墨田) 神奈川(横浜・川崎) |
1日コース最安値級 |
| 職能研修会 | 20,000円 | 東京(新宿) 神奈川(横浜・藤沢) |
関東中心 |
| おおうら | 22,000円 | 東京・名古屋・大阪 | 3大都市で開催 |
| LEC | 23,000円 | 全国主要都市 (札幌,東京,大阪,福岡など) |
会場数が圧倒的 再受講などの安心感 |
※価格はキャンペーン等により変動します。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
タイプ別のおすすめスクールは?
- とにかく安く済ませたいなら:
費用の安さで選ぶなら「TOP宅建学院」が有力です。また、もし「1日」にこだわらず「2日かかってもいいから最安値がいい」という場合は、12,800円〜の「TAKKYO」も検討候補に入ります。 - 安心・近場重視なら:
全国に会場を持ち、不合格時のサポート体制もしっかりしている「LEC」が鉄板です。少し費用は上がりますが、交通費を含めたトータルコストと安心感で選ばれています。
スクーリング日程とオンライン受講
まず最初に、登録実務講習における「1日コース」と「2日コース」の決定的な違いについて、具体的な講習内容やスケジュールの観点から深掘りしていきましょう。
多くの合格者が最初に検討するであろう大手予備校(TAC、日建学院など)が提供しているのは、基本的に「スクーリング2日間」のコースです。これは国土交通省が定めたカリキュラムのガイドラインに沿って、対面での講義時間を十分に確保するスタイルです。貴重な土日が両方とも潰れてしまうのが最大のデメリットと言えます。
一方で、今回ご紹介している「1日コース」とは、早朝から夜遅くまでの12時間に及ぶ長丁場の演習と修了試験です。
通常2日間に及ぶ演習と修了試験を1日でやってしまおうというのですから、それは過酷な1日ですよね。
でも2日間の休みを確保できない人や、どうしても1日で終わらせてしまいたいという人にとっては魅力的な選択肢となると思います。
| コース | LECの例(実施機関によって多少異なります) |
| 2日間コース | 1日目:9:40~18:00 2日目:9:40~18:00(修了試験17:10~18:10) 拘束時間:約15時間(休憩含む)※通学時間別途 |
| 1日コース | 7:30~22:25(修了試験21:25~22:25) 拘束時間:約15時間(休憩含む) |
次に、オンライン講義も実施している機関もあります。こちらは通学しなくてよい点がメリットですね。ただし、修了試験だけは会場での受験となりますのでご注意を!
- 講義・演習部分: 自宅からZoomなどのWeb会議システムでリアルタイム受講
- 修了試験: 試験の時間だけ指定された会場へ出向く
※近くに会場があるか申込み前に確認してください。
以下に、主な実施機関の価格とコースの種類(2日1日)、オンライン講義(web)の有無の比較表を作成しましたので、イメージを掴んでみてください。
| 実施機関 | 価格(税込) | コース | 会場 |
| LEC | 23,000円 | 2日 1日 |
札幌・仙台・大宮・千葉・水道橋・池袋・新宿・中野・立川・渋谷・町田・横浜・静岡・名古屋・富山・京都駅前・四条鳥丸・梅田・神戸・岡山・広島・高松・松山・高知・徳島・福岡・那覇 |
| TAC | 22,000円 | 2日 | 札幌・仙台・大宮・津田沼・水道橋・新宿・池袋・早稲田・立川・渋谷・中大駅前・八重洲・町田・横浜・日吉・群馬・富山・金沢・名古屋・京都・梅田・なんば・神戸・広島・岡山・福山・高松・福岡・大分・熊本・宮崎・沖縄 web |
| 日建学院 | 通常24,000円 インターネット割引 22,000円 |
2日 | 全都道府県あり |
| Kenビジネススクール | 通常23,100円 早期割引 Web受講12,760円 通学受講15,290円 |
2日 | 仙台・東京(新宿)・愛知(名古屋、豊橋)・大阪・広島・福岡・沖縄 web |
| TOP宅建学院 | 通常21,000円 期間限定割引 16,800円 |
1日 | 東京(新宿、すみだ)・神奈川(横浜、川崎) |
| 職能研修会 | 20,000円 | 2日 1日 |
東京(新宿)・神奈川(横浜、藤沢) |
| 資格の大原 | 通常22,000円 受講生割引 21,300円 |
2日 | 東京(水道橋、新宿)・千葉・埼玉・横浜・大阪 |
| おおうら | 22,000円 | 2日 1日 |
東京・名古屋・大阪 |
| TAKKYO | 12,800円~ | 2日 | 東京・名古屋・大阪・京都 |
なお、実施機関の一覧や詳細は、国土交通省の公式ページでも確認できますので、信頼性が気になる方は一度目を通しておくと良いでしょう。(出典:国土交通省『宅地建物取引業法に基づく登録実務講習実施機関一覧』)
多くの実施機関では、さらに費用を安くするための割引制度を用意しています。
- 早期申込割引:開催日の1ヶ月以上前に申し込むと数千円引き
- Web申込割引:電話や窓口ではなくネットから申し込むと割引
- 合格発表直後キャンペーン:12月〜1月の期間限定で価格を下げることも
※最新の価格や「キャンセル料」や「日程変更手数料」の規定は必ず各機関のホームページで確認してください。
【重要】合格発表前の「仮予約」が勝負を分ける
1日コースは開催数が少ないうえに、「週末だけで終わらせたい」という社会人に人気が集中するため、すぐに満席になります。
多くの人が「合格発表(11月下旬〜12月)を見てから申し込もう」と考えますが、それでは遅い場合があります。おすすめは「自己採点で合格点に達していたら、合格発表前に仮予約(先行予約)を入れておくこと」です。
多くのスクールでは、万が一不合格だった場合の「返金制度」や「キャンセル規定」を設けています。人気の日程(特に1月〜2月の土日)を押さえるために、各スクールのキャンセル規定を確認した上で、早めに動くことを強く推奨します。
宅建の登録実務講習の日程確認といつ申し込むべきか
このセクションは、これからの行動を決める上で非常に重要です。なぜなら、1日コースや土日の人気日程は、合格発表(例年11月下旬)があった直後に、即満席になるからです。

特に、1月〜3月に開催されるクラスは「超」がつくほどの争奪戦になります。理由は明確で、多くの合格者が「4月からの新年度や人事異動に合わせて、宅建士証を手に入れておきたい」と考えるためです。さらに、大学生の合格者が就職前に取得しようと殺到する時期でもあります。
「合格証書が届いてから考えよう」とのんびり構えていると、気づいた時には以下のよう悲惨な状況になりかねません。
- 自宅近くの会場が全て満席で、新幹線を使って遠方の会場に行く羽目になる。
- 土日の枠が埋まってしまい、会社を休んで平日のコースを受けざるを得なくなる。
- そもそも3月までの日程が取れず、登録が4月以降にずれ込んでしまう。
勝ち組のスケジュール戦略
- 10月の試験直後から各スクールのサイトで日程を確認
- 自己採点で合格見込みなら、合格発表前に「仮予約」
- 合格発表後に正式手続き・支払い
この流れで動けば、焦ることなく、一番人気の時期にスムーズに講習を受けることができます。

地方在住でも1日コースの開催地は見つかるか
大手予備校のLECが1日コースを実施していますので、概ね全国の大きな都市には会場はあります。
一方、日建学院はすべての都道府県にあるため、地方の人も通いやすいと言えますが、こちらは基本2日コースです。
大きな都市まで出て1日で終わらせるか、近場で2日間拘束されるか、交通費や前泊するなら宿泊費も考えると、費用的にはどちらがお得かは計算する必要があるかもしれませんね。
コスト比較シミュレーション
- Aパターン:TOP宅建学院(東京・神奈川)の1日コースへ遠征
受講料 16,800円 + 交通費往復 10,000円 = 計 26,800円 - Bパターン:近所の日建学院(2日コース)
受講料 22,000円 + 交通費往復 1,000円 = 計 23,000円
このように計算してみると、無理に都市部の1日コースに行くよりも、近くの2日コースに通った方が、トータルの出費が安く済む場合も珍しくありません。「1日」という時間の短縮価値をどう捉えるかによりますが、移動で疲れてしまっては元も子もありません。
宅建の登録実務講習で1日コースの試験対策と合格のコツ
「1日で詰め込んで、最後の試験に本当に受かるの?」「もし落ちたらどうなるの?」という不安、ありますよね。ここからは、試験の難易度や、1日コースならではの注意点について、本音ベースでお話しします。
宅建の登録実務講習の難易度と修了試験の形式
まず、一番気になる試験の難易度についてですが、安心してください。登録実務講習の修了試験は、基本的に「落とすための試験」ではありません。むしろ、「真面目に受けた人全員を合格させるための確認テスト」と言った方が近いです。
合格率はどの実施機関でも公式発表や口コミベースで98%〜99%以上と言われています。試験形式は一般的に以下のような構成になっています。
-
○×問題(20問〜30問程度): 正誤判定。常識的な内容や講義で触れた箇所が出る。
-
記述式問題(20問〜30問程度): 重要事項説明書や契約書の穴埋め問題など。
そして、合格するための最大のポイントかつ安心材料なのが、「テキスト・資料の持ち込みが可能」であるという点です。要するに「暗記しているかどうか」ではなく、「必要な情報を資料から正しく探し出せるか」を問われているのです。
実際の講習中、講師の先生は非常に親切です。「ここは修了試験に出やすいポイントですよ」といった具合に、ヒントを教えてくれることがほとんどです。1日コースであっても、この「ヒント」を聞き逃さず、該当箇所をすぐに開けるようにしておけば、まず落ちることはありません。
1日コースで試験に落ちた事例はあるのか
「合格率99%なら余裕でしょ」と油断するのは禁物です。残りの1%、つまり100人に1人くらいは実際に落ちている人がいるのも事実です。
最も多い不合格パターンは、「事前学習を全くやっていなかった人」です。
2日コースであれば、1日目の講義で基礎からじっくり教えてくれるので、予習ゼロでもなんとかなる場合があります。しかし、1日コースは「事前学習済み」を前提に、いきなり実践的な演習からスタートします。基礎知識がない状態で演習に入ると、講師が話している用語の意味が分からず、そのまま置いてきぼりになります。
また、意外な落とし穴として「解答欄のズレ」や「名前の書き忘れ」などのケアレスミスもあります。
もし修了試験に落ちたらどうなる?
万が一、修了試験で不合格になってしまった場合でも、人生が終わるわけではありません。多くのスクールでは救済措置が用意されています。
- その場で追試: 試験終了後、少し時間を置いてその日のうちに再試験を受けさせてくれるスクール。
- 後日再受講: 別の日に改めて講習または試験を受けるパターン(別途費用がかかる場合あり)。
例えば、LECなどの大手では再受講制度が整っていますが、格安校の一部では再申し込み(全額支払い直し)が必要な場合もあります。不安な方は、申し込み前に「追試の有無」と「追試料金」をチェックしておくと、当日のプレッシャーが大幅に軽減されます。
当日の服装や持ち物に関する規定とアドバイス

「実務講習って、やっぱりスーツで行かなきゃダメ?」と悩む方も多いですが、基本的には私服(オフィスカジュアル)で全く問題ありません。
1日コースの場合、朝から夕方まで長時間椅子に座って演習を行います。窮屈なスーツや革靴よりも、リラックスできる服装の方が疲れにくく、集中力を維持しやすいです。ただし、あまりにラフすぎる格好(ダメージジーンズ、ビーチサンダル、ジャージなど)は避けた方が無難です。
絶対に忘れてはいけない持ち物リスト
当日の持ち物忘れは致命的です。特に以下のアイテムは前日に必ずチェックしてください。
- 受講票(受講証): これがないと受付できません。
- テキスト一式: 最重要アイテムです。試験はテキスト持ち込み可ですが、貸し出しは一切ありません。忘れたら詰みます。
- 筆記用具: 鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム。記述式試験に必要です。蛍光ペンや付箋もあると便利です。
- 身分証明書: 運転免許証など。
- 時計: 会場に時計がない場合があります。スマホは試験中しまわなければなりません。
遅刻は厳禁!当日のスケジュールと時間管理
登録実務講習は、国が定めたカリキュラム時間を厳守しなければならない公的な講習です。そのため、遅刻は原則として一切認められません。
「電車が遅れた」という理由も、基本的には通用しないと考えてください。特に1日コースはスケジュールが分刻みでタイトなので、一度遅れると取り返しがつきません。会場には余裕を持って、開始30分前には到着するように家を出ましょう。
また、当日の昼食についても注意が必要です。お昼休憩の時間が45分〜50分程度と短い場合があり、外に食べに行く時間がないこともあります。コンビニでおにぎりやサンドイッチを買って持参し、教室内や休憩スペースでサッと済ませるのが一番安全でスマートです。
講習修了後から宅建士証交付までの流れ
最後に、無事に1日コースを修了した後の流れをイメージしておきましょう。講習が終わっても、自動的に宅建士証が届くわけではありません。
- 修了試験合格・修了証の受領
後日、スクールから「登録実務講習修了証」が郵送されます(即日手渡しのスクールもあります)。 - 登録申請(都道府県庁へ)
住民票のある都道府県の担当窓口へ「登録申請」を行います。
(必要書類:登録申請書、誓約書、住民票、身分証明書、登録実務講習の修了証など/登録手数料:37,000円) - 登録完了・宅建士証の交付申請
登録完了通知が届いたら(申請から約30〜60日後)、宅建士証の交付申請を行います。
(交付手数料:4,500円)
1日コースで講習を最短で終わらせれば、その分早く登録申請を行えます。「早く宅建士として働きたい」「資格手当が今月から欲しい」という方は、やはり1日コースでスケジュールを前倒しするのが得策です。
効率重視なら宅建の登録実務講習は1日コースが最適
今回は「宅建 登録実務講習 1日コース」について、その仕組みからメリット・デメリット、そして確実に合格するためのコツまで解説してきました。
結論として、「実務経験がなく、とにかく効率的に登録要件を満たしたい」と考えている忙しい合格者にとって、1日コースは間違いなく有効な選択肢です。もっとも、朝はやくから夜遅くまでみっちり講習がありますし、居眠りはできませんので、かなりハードな1日になることは覚悟しておいた方がよいでしょう。
1日コースだろうが2日コースだろうが、講習を受けただけで「実務がバリバリできるようになる」なんてことはありません。登録実務講習は、あくまで「宅建士として登録するための切符」を手に入れるための手続きです。
まずは希望するスクールのサイトを開き、空いている日程をチェックすることから始めましょう。合格発表の熱気が冷めないうちに、次の一歩を踏み出してください。
この記事を書いた人
宅建のミカタ TAKU
行政書士・宅建士合格者。H26年度宅建試験では、多くの受験生が苦手とする「権利関係(民法)」で満点を達成。自身の経験に基づき、法律初心者でも効率よく合格できる「戦略的勉強法」や、民法を得点源に変えるノウハウを分かりやすく伝授します。あなたの努力を形にするベストパートナーとして合格まで導きます。




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