宅建試験は合格ラインが毎年変動するため、受験生にとって得点の目安が分かりにくいのが現状です。特に2025年度は前年までの高得点傾向と大きく異なる結果となり、業界に衝撃を与えました。
本記事では、最新の得点分布データや過去10年間の推移を徹底分析し、合格基準点がどのように決まるのか、そして次回試験で確実に合格するための具体的な目安を解説します。合格発表を待つ方やこれから学習を始める方が、試験の傾向を正しく理解し、合格戦略に役立てられる情報をお届けします。
この記事で分かること
- 最新の令和7年度試験における詳細な得点分布と合格基準点の背景がわかる
- 過去10年間のデータ推移から、試験難易度の「波」と変動リスクを把握できる
- 相対評価で決まるボーダーラインの仕組みと、1点の重みを深く理解できる
- 次回の試験で得点分布のボリュームゾーンを抜け出し、安全圏に入る戦略が見える
最新の宅建得点分布と合格基準点
まずは、受験生の皆さんがもっとも気になっているであろう、直近の試験結果の分析からスタートしましょう。宅建試験において、合格基準点は固定されておらず、その年の問題の難易度や受験者全体のレベルによって大きく左右されます。
ここでは、2025年(令和7年度)の確定した試験結果の詳細と、過去のデータとの比較を中心に、なぜそのような結果になったのかを深掘りして解説します。
令和7年度試験の合格点詳細

2025年11月26日、一般財団法人不動産適正取引推進機構から発表された令和7年度宅地建物取引士資格試験の結果は、多くの予想を裏切る形となりました。
合格基準点は33点(50点満点)でした。
近年の宅建試験は、年度によって合格点が33点〜38点の幅で変動しています。高得点年もあれば、難化により合格点が低くなる年もあります。
令和7年度の合格率は18.7%という結果が出ています。この「合格点33点」という数字が持つ意味は非常に大きいです。合格基準点が下がったということは、単純に問題が難しかったことを示しています。具体的には、受験生全体の得点分布の山(ボリュームゾーン)が、低い点数の方へスライドしたということです。
私の分析では、令和7年度試験がここまで難化した主な要因は以下の3点にあると考えています。

1. 個数問題の増加と難化
最も大きな要因は、「正しいものはいくつあるか」を問う個数問題の増加だと考えられます。
通常の四肢択一問題であれば、消去法を使って正解を導き出せるケースが多いですが、個数問題はすべての選択肢の正誤を正確に判定できなければ得点できません。「勘」での正解率が極端に下がるため、実力があっても点数が伸び悩む受験生が続出しました。これが全体の平均点を押し下げ、結果として合格ラインを33点まで引き下げた最大の要因でしょう。
2. 権利関係の長文化
権利関係(民法など)の問題文が長文化し、読み解くのに時間がかかる出題が目立ちました。
試験時間は2時間しかありません。前半の権利関係で時間を使いすぎてしまい、後半の宅建業法などの重要科目で見直しをする余裕がなくなった方も多かったのではないでしょうか。時間配分のミスを誘発するような構成も、全体の得点を下げる要因となりました。
3. 受験者層の拡大とレベルの分散
近年、宅建人気が高まり受験者数が増加傾向にあります。
真剣に学習を積み重ねてきた層がいる一方で、十分な対策ができずに記念受験的に受ける層も増えている可能性があります。
ただし、合格率は18.7%と例年(15〜17%程度)よりやや高めに出ているため、機構側としては「難しすぎたので、少し多めに合格者を出した(あるいは34点にすると合格者が絞られすぎた)」という調整の結果だったのかもしれません。
いずれにせよ、33点という点数は「ラッキー」ではなく、「多くの受験生が苦しんだ結果」であることを忘れてはいけません。この結果を受けて、来年度以降の対策も「基本知識の精度」をより一層高める方向へシフトする必要があります。
過去10年の合格ライン推移データ
「今年の33点って、歴史的に見るとどうなの?」「来年はまた上がるの?」と気になりますよね。
宅建試験の難易度や合格ラインには、ある程度の周期や傾向が存在します。そこで、直近10年間の合格点と合格率の推移を詳細な表にまとめてみました。このデータを分析することで、宅建試験の「波」が見えてきます。
| 年度 | 合格基準点 | 合格率 | 傾向と特徴 |
|---|---|---|---|
| 2025年(令和7年) | 33点 | 18.7% | 個数問題増加による難化。低得点決着。 |
| 2024年(令和6年) | 37点 | 18.6% | 基本問題多く高得点勝負。ミスが許されない年。 |
| 2023年(令和5年) | 36点 | 17.2% | 標準的な難易度だが合格ラインは高止まり。 |
| 2022年(令和4年) | 36点 | 17.0% | 権利関係が難化するも、業法で稼ぐ年。 |
| 2021年(令和3年)10月 | 34点 | 17.9% | 比較的問題バランスが良く、標準的な点数。 |
| 2021年(令和3年)12月 | 34点 | 15.6% | 12月実施分。合格率がやや低く厳しい戦い。 |
| 2020年(令和2年)10月 | 38点 | 17.6% | 過去最高点。易化により超高得点勝負へ。 |
| 2020年(令和2年)12月 | 36点 | 13.1% | 合格率が極端に低く絞り込まれた回。 |
| 2019年(令和元年) | 35点 | 17.0% | 改正民法の影響が出る前の標準的な年。 |
| 2018年(平成30年) | 37点 | 15.6% | 当時としては衝撃の高得点回。 |
この表から読み取れる重要なポイントは、合格点が33点から38点という広い幅で乱高下しているという事実です。
特に注目すべきは、2020年(令和2年)10月試験の38点です。この年は問題が比較的素直で解きやすかったため、多くの受験生が高得点を取りました。その結果、37点を取っても不合格になるという、非常に厳しい「高得点インフレ」が起きました。
逆に、今回の2025年(令和7年)のような33点の年は、問題自体が難しく、受験生全体が点数を取れていません。
このように、年によって「37点でも落ちる年」と「33点で受かる年」があるのです。
ここから言える教訓は、「過去問で35点取れているから安心」とは絶対に言えないということです。
過去問演習をする際は、単に点数を見るのではなく、「その年の合格基準点に対して、自分が何点上乗せできているか」を確認することが重要です。例えば、2020年の過去問を解いて38点だったとしても、それは合格ラインギリギリの実力しかないことを意味します。
常に「合格基準点+3点」を目指す意識が必要ですね。
ボーダーが決まる仕組みと傾向
「そもそも、誰がどうやって合格点を決めているの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。実は、宅建試験の合格点決定プロセスには明確なロジックがあります。
ここでは、その仕組みを理解して、なぜ「1点」に泣く受験生が後を絶たないのかを解説します。
相対評価の冷酷な真実

宅建試験は「絶対評価(例:70点以上は全員合格)」ではありません。
受験者全体の上位から一定の割合を合格させる「相対評価」の試験です。
具体的には、得点分布の上位から数えて概ね15%〜18%に入った人が合格ラインとして設定されます。
試験実施団体である不動産適正取引推進機構には「試験委員会」があり、そこで試験結果のデータが集計され、合格基準点が決定されます。彼らがコントロールしているのは「点数」ではなく、あくまで「合格率(人数)」なのです。例えば、今年の受験者が20万人だとしたら、上位3万〜3万6千人程度を合格させるラインを引きます。そのラインがたまたま33点だったり、37点だったりするだけの話なのです。
1点の重みが命取りになる理由
得点分布をグラフ(ヒストグラム)にすると、合格ライン付近に最も多くの受験生が集中する「山」ができます。これを「ボリュームゾーン」と呼びます。
例えば、合格点が35点の年であれば、34点、35点、36点のあたりに数万人単位の受験生がひしめき合っています。
相対評価において、このボリュームゾーンでの戦いは熾烈を極めます。たった1問、マークミスをしたり、迷って書き直した答えが間違っていたりするだけで、順位が数千番も下がります。その結果、合格ラインのボーダーから転落してしまうのです。

「あと1点あれば…」と涙を飲む受験生が毎年何万人もいるのは、この得点分布の構造によるものです。
だからこそ、私たちは「ボーダーライン上の戦い」を避けなければなりません。ボーダー付近は運の要素も強くなります。運に左右されず確実に合格するためには、このボリュームゾーンを頭一つ抜け出す得点力、つまり「安全圏」に入る実力が必要不可欠なのです。
合格者平均点と全受験者の差
よく「宅建の平均点はどれくらいですか? 平均点以上なら合格の可能性はありますか?」という質問をいただきます。しかし、宅建試験において「全受験者の平均点」を見ることは、あまり意味がないどころか、危険な誤解を生む可能性があります。
ここでは、合格者と不合格者の間にある「見えない壁」について解説します。
全受験者の平均点は合格ラインではない
公式には発表されていませんが、予備校などのデータ集計によると、全受験者の平均点は通常、合格基準点よりもかなり低く、20点台後半から30点前後と言われています。
これは、記念受験組や、勉強時間が足りずに試験に臨んだ層(いわゆる箸にも棒にも掛からない層)が平均点を押し下げているからです。
したがって、「平均点は超えたから大丈夫」と思っていても、合格ラインには遠く及ばないことがほとんどです。
合格者平均点こそが真のライバル指標
本当に意識すべきなのは、「合格者の平均点」です。合格者の平均点は、おおよそ合格ライン+2〜3点程度になります。例えば合格点が35点の年であれば、合格者の平均は37〜38点付近でしょう。
合格者たちは、基礎的な問題をほぼ完ぺきに正解しています。得点分布の内訳を見ると、合格者は正答率50%以上のAランク問題(基本問題)を落としていません。
一方で、不合格者の多くは、難問(Cランク問題)に時間を費やした挙句、誰もが正解できる基本問題でケアレスミスをして点数を落としています。
資格スクールなどが実施する「模擬試験」の平均点は、本試験よりも高く出ることがあります。
模試を受けるのは学習意欲の高い層が中心だからです。
模試でC判定やD判定が出ても落ち込む必要はありませんが、模試での「正答率が高い問題」を間違えていないかどうかのチェックは必須です。
それが本試験での得点分布上位に食い込むための鍵となります。
令和6年と比較した点数の変動
2024年(令和6年)と2025年(令和7年)の試験結果を比較すると、宅建試験の恐ろしさが浮き彫りになります。令和6年の合格点は37点、令和7年は33点。
たった1年の違いで、基準が4点も下がりました。

もしあなたが令和6年に受験して35点だった場合、不合格です。しかし、同じ35点というスコアを令和7年に出せていれば、余裕を持って合格できていました。この事実は、「何点取れば合格」という絶対的な基準が存在しないことを如実に物語っています。
問題の質と求められる能力の変化
この4点差の背景には、問題の質の違いがあります。
令和6年は「素直な問題」が多く、正確な暗記があれば報われる試験でした。そのため、ミスが許されない高得点勝負となり、プレッシャーのかかる年でした。
対照的に令和7年は、「思考力を問う問題」や「個数問題」が増え、暗記だけでは太刀打ちできない試験でした。受験生全体が点数を積み上げられず、我慢比べのような展開になりました。
このように、年度によって「スピードと正確性が求められる年」と「応用力と現場対応力が求められる年」に分かれます。
どちらのパターンの年が来ても対応できるようにするには、過去問を解く際に「なぜその答えになるのか」という理由付けを徹底し、知識の周辺部分まで理解を深めておく必要があります。
「去年は37点だったから、今年はもっと簡単になるはず」といった根拠のない予測は捨てて、どんな難易度でも38点以上をもぎ取る準備をしておきましょう。
宅建得点分布データの難易度分析
さて、ここからは視点を変えて、得点分布データを「難易度」や「偏差値」といった指標から分析していきます。単なる点数だけでなく、統計的な位置づけを知ることで、「今の自分の実力が合格に対してどの位置にあるのか」を客観的に把握することができます。
これから学習計画を立てる上での重要な羅針盤となるはずです。
合格に必要な偏差値の目安
「宅建って偏差値で言うとどれくらいなの?」
これもよくある質問ですが、一般的な模試データなどから推測すると、宅建試験の合格ラインは偏差値55〜58あたりに位置すると考えられます。
大学受験の感覚で言うと、「平均よりやや上」「中堅私大レベル」といった印象を受けるかもしれません。しかし、この数字をそのまま鵜呑みにするのは危険です。
なぜなら、宅建試験の受験者層(母集団)は非常に幅広いからです。
受験資格がないため、学生、主婦、会社員、不動産業界のベテラン、そして全く勉強していない記念受験組まで、ありとあらゆる人が受けます。
偏差値50というのは「受験者全体の真ん中」を意味しますが、その「真ん中」のレベル自体が、大学入試の母集団とは異なります。
実質的に合格を争うライバルとなるのは、スクールに通ったり、独学で数百時間勉強したりしてきた「本気組」です。
この「本気組」の中での競争においては、偏差値60以上を目指す感覚でないと、上位15%の枠には入れません。
得点分布のグラフをイメージしてください。
正規分布のようなきれいな山型(ベルカーブ)ではなく、合格ラインの少し下(30点〜34点付近)に、不合格者の巨大な山(ボリュームゾーン)が形成されるのが宅建試験の特徴です。
この「不合格者の山」の頂点にいてはダメなのです。
そこから一歩抜け出し、偏差値60の領域に足を踏み入れることが、合格への最短ルートとなります。
試験難易度と合格点の関係性
試験の難易度と合格点の関係は、シーソーのようなものです。難易度が上がれば合格点は下がり、難易度が下がれば合格点は上がります。
では、具体的にどのような要素が難易度を決定づけているのでしょうか?過去のデータを分析すると、以下の3つの要素が複雑に絡み合っていることがわかります。
1. 個数問題・組み合わせ問題の比率
先ほども触れましたが、これが最大の要因です。4つの選択肢から1つ選ぶ通常の形式に比べ、「正しいものはいくつあるか(個数問題)」や「正しいものの組み合わせはどれか(組み合わせ問題)」は、正答率が劇的に下がります。
令和7年度のように個数問題が6問、7問と出題される年は、確実に平均点が下がり、合格基準点も33点や34点といった低い水準になります。
逆に、個数問題が0〜2問程度の年は、合格点が37点前後まで跳ね上がることが多いです。
2. 民法(権利関係)の難易度
権利関係は、判例知識や複雑な事例問題が出題されるため、受験生が最も苦手とする分野です。この分野で「見たこともないような難問」が多く出題されると、多くの受験生が得点を稼げず、全体の分布が下がります。
しかし、権利関係が難化しても、合格点への影響は限定的であることもあります。なぜなら、多くの受験生は最初から権利関係で満点を狙っておらず、半分の7点を目標にしているからです。影響が大きいのは、むしろ次の「業法」の難易度です。
3. 宅建業法の易化・難化
得点源であるはずの「宅建業法」で、引っかけ問題や個数問題が多発すると、合格ラインは大きく下がります。ここは本来「満点」を目指すべき科目であり、受験生全員が得点してくる場所です。
ここで差がつかない(みんなが取れる)場合は合格点が高騰し、ここで差がつく(難しい)場合は合格点が下がります。2025年の試験では、業法の中にも判断に迷う肢が含まれており、これが合格点33点という結果に繋がった一因と言えるでしょう。
合格者の割合と相対評価の特徴
「合格点は毎年変わる」とお話ししましたが、実は変わらないものがあります。
それは、「合格率(合格者の割合)」です。
宅建試験は、長年にわたり合格率が15%〜18%の間に収まるようにコントロールされています。
これは、試験実施団体が「不動産取引の専門家としてふさわしい質を維持するため、上位の一定層だけを合格させる」という明確な意図を持っているからです。この「相対評価」という仕組みこそが、宅建試験の最大の難所であり、得点分布を読み解く鍵となります。
「1点」に数千人が泣く現実
得点分布のグラフにおいて、最も残酷な現象が起きるのが合格ライン付近です。合格ラインの前後1点〜2点の範囲には受験生が密集しています。例えば、合格点が35点の年であれば、34点で涙を飲んだ人が全国に何千人、何万人といるのです。
相対評価の試験において、合否を分けるのは「難問が解けたかどうか」ではありません。
多くの受験生が正解している「Aランク問題(正答率50%〜70%以上の問題)」を落とさなかったかどうか、これに尽きます。
合格者は、難しい問題を解く魔法を使っているわけではありません。
「みんなが間違える問題」は間違えても合否に影響しませんが、「みんなが正解する問題」を落とすと、その瞬間に順位がガクンと下がり、上位15%の枠から弾き出されてしまうのです。
宅建試験は「加点方式」ではなく、実質的には「基本問題での失点をいかに防ぐか」という減点方式のサバイバルゲームだと考えてください。
偏差値よりも「順位」を意識する
自分が得点分布のどの位置にいるかを知るためには、模試などを活用して「順位」を意識することが大切です。得点(素点)は難易度によって変動しますが、順位は実力を正直に反映します。
常に受験者全体の上位15%以内、できれば安全圏である上位10%以内を目指して学習を進めましょう。
「35点取ったから安心」ではなく、「全体の中で上位何%に入れたか」を指標にすることで、難化した年(33点合格の年)でも易化した年(38点合格の年)でも、揺るがない合格力を養うことができます。
得点分布上位に入る科目別戦略

では、激戦の得点分布上位(合格圏)に食い込み、どんな年でも確実に合格するためには、どの科目で何点取れば良いのでしょうか?
ここでは、私が推奨する「安全圏(38点)」を確保するための、現実的かつ理想的な得点配分モデルを紹介します。
2025年の難化傾向を踏まえた最新の戦略です。
1. 宅建業法(20問):目標18点〜満点
【最重要得点源】
得点分布上位にいる合格者のほとんどが、宅建業法で9割以上得点しています。ここは「満点を狙って、ケアレスミスで1〜2問落としても18点」という姿勢が必要です。
宅建業法は出題範囲が狭く、過去問の焼き直しが多いため、努力が点数に直結しやすい科目です。
もしここで15点以下になってしまうと、他の科目で挽回するのはほぼ不可能です。個数問題が増えても対応できるよう、条文レベルでの正確な知識を叩き込みましょう。
2. 権利関係(14問):目標7〜8点
【深入り厳禁の沼】
民法を含む権利関係は、範囲が膨大で難問が出やすい「守りの科目」です。ここで高得点を狙おうとして深入りしすぎると、他の科目の勉強時間が削られ、共倒れになります。
合格者の平均も7点〜8点程度(約5割)です。
借地借家法や区分所有法などの「特別法」は比較的得点しやすいので確実に抑え、民法の難問は「捨て問」と割り切る勇気も、得点分布の上位に残るための戦略です。
3. 法令上の制限(8問):目標5〜6点
【暗記で差がつく】
都市計画法や建築基準法など、数字や用語の暗記が中心です。
最初はとっつきにくいですが、覚えてしまえばパズル感覚で解けるようになります。実務でも重要な分野であり、ここを苦手とする受験生も多いため、6点確保できれば大きなアドバンテージになります。
「開発許可」や「用途地域」など、頻出テーマを徹底的に潰しましょう。
4. 税・その他(8問):目標5〜6点
【最後のひと押し】
5問免除(登録講習修了者)の対象科目を含みます。
免除対象者はここで5点満点のアドバンテージを持っています。
一般受験者は、統計(データ問題)や土地・建物などの知識問題で確実に点数を稼ぐ必要があります。特に「統計」は試験直前の暗記で1点取れるボーナス問題です。ここをおろそかにして1点差で泣くことがないよう、直前期に対策を行いましょう。
上記の目標(業法18 + 権利7 + 法令6 + 税その他6)を合計すると37点になります。
ここにプラス1点の上積みを目指すことで、どんなに試験が易化しても(合格点が高騰しても)対応できる「安全圏の38点」が見えてきます。
まずは「業法」を極めること、これが全てのスタートラインです。
宅建得点分布を踏まえた合格対策
最後に、今回の記事のまとめとして、最新の宅建得点分布データから導き出される、次年度に向けた合格対策をお伝えします。
2025年(令和7年)の合格基準点が「33点」だったという事実を見て、「なんだ、低い点数でも受かるんだ。ラッキー!」と油断してしまうのが一番危険です。
むしろ逆です。
33点しか取れないほど「問題が難しかった」という事実を重く受け止めるべきです。基礎があやふやなままでは、難化した試験で30点台に乗せることすら困難でしょう。
宅建試験の得点分布は、年度によって左右(点数)にスライドしますが、合格率15〜18%という「枠」は変わりません。合格するための唯一の必勝法は、「合格点ギリギリ」を目指すのではなく、「常に上位10%に入る実力(目安として常に38点以上)」を目標に据えることです。
これから受験勉強を始める方、あるいはリベンジを誓う方は、以下のステップを意識してみてください。
- 過去問の点数に一喜一憂しない:その年の合格点と比べて「+3点」取れているかを確認する。
- Aランク問題を落とさない:正答率が高い問題を100%正解する精度を磨く。
- 苦手分野を作らない:特に「宅建業法」は満点を目指し、「法令」「税」で逃げ切る。
得点分布の「ボリュームゾーン」から抜け出し、誰からも文句を言われない「安全圏」で合格を勝ち取りましょう!あなたの努力が、来年の合格通知という形で報われることを心から応援しています。
※本記事のデータや分析は執筆時点(2025年12月)のものです。最新かつ正確な情報は、必ず一般財団法人 不動産適正取引推進機構の公式サイトをご確認ください。
この記事を書いた人
宅建のミカタ TAKU
行政書士・宅建士合格者。H26年度宅建試験では、多くの受験生が苦手とする「権利関係(民法)」で満点を達成。自身の経験に基づき、法律初心者でも効率よく合格できる「戦略的勉強法」や、民法を得点源に変えるノウハウを分かりやすく伝授します。あなたの努力を形にするベストパートナーとして合格まで導きます。



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